『もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典』岩田健太郎/石川雅之
概要
石川雅之 のマンガ『もやしもん』のキャラクター(菌)と、神戸大学病院のドクター岩田健太郎によるコラボ本。
菌類・細菌・ウイルス・原虫などの微生物+ホモ・サピエンスの合計72種の、人に不都合をもたらす者達の辞典。
医療誌に連載されていたので、多少専門的です。
お医者さんが分かっていればいいことなので、「お医者さんも大変だナー」って思ったり、分かったフリしつつどんどん進んでって下さい
『もやしもんと感染症屋の気になる菌辞典』<クリソゲノム(あおかび)の言葉>
石川雅之のイラストでオリゼーが菌をご紹介。
その菌にまつわる話を感染症屋がご紹介。
※「オリゼー」は、「もやしもん」に登場する菌、アスペルギルス・オリゼー(和名二ホンコウジカビ)の通称
著者
岩田健太郎
- 医師/神戸大学教授
- Blog[楽園はこちらがわ]
石川雅之
- 漫画家
微生物全般について
キノコやカビの仲間の菌類と細菌は、同じように菌がつくけれど全く別物。
原虫は動物、ウィルスは生物の定義に入らない。
感染症について、具体的な予防法や治療法が必ずしも載っているわけではない。
なので、これさえあれば大丈夫という本ではない。
何らかの感染症が流行った時に、知ったかぶれる。
菌とホモサピの戦いの歴史
ホモサピエンスと菌との攻防戦の記録(のよう)でもある。
体内では日々戦いが繰り返されてるわけだけど、いったいどこで戦っているのか、自分の身体の中なのにさっぱりわからない。
そもそも感染のしくみも、免疫システムも、薬がなんで効くかもわかってない。
よくわからないことばっかり。
意図せず人に恩恵を与える菌たち
マンガ『もやしもん』を読むと、菌たちが好きになる。
ホモサピエンスに恩恵や害を与えるとか与えないとか、彼らは気にも留めていない。
いつでも自由によろしくやっている。